オミクロン株 19の国と地域で感染確認(1日午前6時半)

NHKが1日午前6時半時点でまとめたところ、新しい変異ウイルス、オミクロン株の感染は、世界の19の国と地域で確認されています。

日本以外では
▽アフリカが南アフリカ、ボツワナ、
▽ヨーロッパがイギリス、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、デンマーク、チェコ、オーストリア、スウェーデン、スペイン、インド洋にあるフランスの海外県レユニオン、
▽中東のイスラエル、
▽アジアでは香港、
▽オセアニアではオーストラリア、
▽北米ではカナダ、
▽南米ではブラジルでそれぞれ感染が確認されています。

WHO “ワクチン接種未完了の人など感染拡大地域への旅行延期を”

WHO=世界保健機関は30日に発表した勧告でオミクロン株について、感染力やワクチンの効果に及ぼす影響などはまだ調査中だとしたうえで、ワクチンの接種を完了していない人や感染から回復したことを示す証明がない人は、60歳以上の人や心臓病、がん、糖尿病の人と同様に新型コロナウイルスに感染した場合、重症化したり死亡したりするリスクが高いため、感染が広がる地域への旅行を延期すべきだとしています。

一方、オミクロン株の感染対策のため、複数の国がアフリカ南部などからの入国制限を始めたことについて「緊急や人道支援のための派遣など、不可欠な移動はパンデミックのさなかであっても優先的に続けられるべきだ」としています。

香港 日本からの渡航者対象に検疫強化

香港政府は、日本で、アフリカから入国した男性が新型コロナの新たな変異ウイルス、オミクロン株に感染していたことが確認されたことを受けて、日本からの渡航者を対象に検疫を強化すると発表しました。

当面の間、香港市民以外で、3週間以内に日本に滞在したことのある渡航者の入境を禁止するとしています。

また、ワクチンを接種済みの香港市民に対しては、日本から戻ったあとに求めているホテルでの隔離を現在の14日間から21日間に延長するとしています。

新たな措置はあさってからで(12月3日)、日本のほか、スウェーデンなども対象に加えられました。

香港では、先月(11月)、南アフリカとナイジェリアから到着した2人に加え、空港近くのホテルで隔離中の1人がオミクロン株に感染したことが確認されていて、アフリカやヨーロッパなどからの香港市民以外の入境を禁止しています。

香港ではことし7月以降、市中感染がほぼ抑え込まれた状態で、香港政府はオミクロン株についてもこれまでのところ、市中には流入していないとしていますが、警戒を強めています。

ブラジル 2人の感染確認

新しい変異ウイルス、オミクロン株について、ブラジルの最大都市サンパウロ市の当局は30日、男女2人の感染が確認されたことを明らかにしました。

感染が確認されたのは41歳の男性と37歳の女性の2人で、23日に南アフリカからブラジルに到着し、25日に南アフリカに戻るため空港で新型コロナウイルスの検査を受けたところ陽性が判明し、詳しい検査が行われていました。

オミクロン株が南米で確認されるのはこれが初めてです。

ブラジル政府は29日から南アフリカなどアフリカ南部6か国からの入国を制限する措置を導入しています。