10月の住宅着工 7万8000戸余 需要堅調で8か月連続増

コロナ禍でテレワークが普及する中、住宅の需要が堅調です。
10月全国で着工された住宅の戸数は7万8000戸余りと、去年の同じ月より10%増えて、8か月連続の増加となりました。

国土交通省の発表によりますと10月、全国で着工された住宅の戸数は、合わせて7万8004戸で、去年の同じ月より10.4%増えて、8か月連続の増加となりました。

テレワークの普及をはじめ、新型コロナウイルスの影響で家で過ごす時間が増える中、住宅需要の底堅さを示した形です。

内訳を見ますと、
注文住宅を示す「持ち家」は去年の同じ月より16.6%増えて2万6840戸と、12か月連続の増加でした。

また、
賃貸アパートなどの「貸家」が14.5%増えて8か月連続で増加し、
マンションや建て売りなどの「分譲住宅」も0.6%増え、2か月ぶりに増加に転じました。

国土交通省によりますと、東京などに出されていた緊急事態宣言がことし9月末ですべて解除され、10月以降、住宅展示場を訪れている人が増えているということです。

一方、今後の見通しについては「現在議論されている住宅ローン減税の動向に影響を受ける可能性があり注意深く見ていく必要がある」と話しています。