外国人の新規入国原則停止 羽田・成田空港の国際線 閑散

30日から世界のすべての国や地域を対象に外国人の新規入国が原則停止となり、羽田空港と成田空港の国際線は閑散としています。

新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が各国に広がっているのを受けて、政府は、世界のすべての国や地域を対象に30日午前0時から外国人の新規入国を原則停止しました。

羽田空港では

羽田空港の国際線が発着する第3ターミナルでは、29日までは仕事で来日する外国人の姿がみられましたが、30日は日本に家族がいたり、日本で働いたりしている外国人が行き来する程度で、閑散としています。

軍で働いているアメリカ人の男性は「空港や機内ではマスクをつけるなどふだんと変わらない様子でした。観光などで少しの期間、日本に入れないのは知っていましたが、新しい変異ウイルスの状況はよく分かりません。日本に住んでいる人たちの安全のために政府が行うのは仕方がないと思います」と話していました。

またアメリカに在住し、一時的に帰国した日本人の男性は「機内には日本人が多く、外国の人はほとんどいなかったです。コロナの影響でアメリカに戻れない時があったので、そういった状況にならなければよいなと思います」と話していました。

成田空港では

また、成田空港では対象の最初の便となるマニラからの便が午前11時半ごろ到着しましたが、新規に入国する外国人の姿は見られず、空港内は閑散としていました。

外国人の入国をめぐっては今月8日に、ビジネス目的のほか留学生や技能実習生なども、一定の条件のもと再開されたばかりで、3週間余りで再び停止されました。

また、政府は日本人の帰国などについても12月1日以降、自宅などでの待機期間を最短3日間に短縮する緩和措置をとりやめて、再び14日間に戻すなど制限を強化することにしています。