鈴木財務相 米財務長官と初会談 途上国ワクチン普及などで連携

鈴木財務大臣は、アメリカのイエレン財務長官と30日朝、オンラインで初めて会談し、新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が各国に広がる中、途上国のワクチンの普及などで両国が緊密に連携していくことを確認しました。

鈴木財務大臣は、日本時間の30日午前8時ごろから就任後初めてアメリカのイエレン財務長官とおよそ30分間、オンラインで会談をしました。

会談の中で鈴木財務大臣からは、岸田政権の経済財政政策や11月19日に決定した経済対策の内容などを伝えたほか、12月東京で開かれる所得水準の低い国の支援を担うIDA=国際開発協会の会合に向け、意見を交わしたということです。

また、会談では、新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が各国で広がる中、10月に開かれたG20サミット=主要20か国の首脳会議での合意に基づき、途上国を含めたワクチンの早期普及などで両国が緊密に連携していくことを確認したということです。
会談のあと鈴木財務大臣は、記者団に対し「感染症の備えの強化のため、日米間の協働は重要であり、イエレン財務長官と連携を密にしていきたい」と述べました。