成田空港で水際対策強化「オミクロン株」確認で 6か国が対象

南アフリカで新型コロナの新たな変異ウイルスが確認されたことを受けて、成田空港では、27日から南アフリカと周辺の合わせて6か国を対象に水際対策を強化しています。

南アフリカで、新型コロナのワクチンの効果を低下させる可能性がある新たな変異ウイルスが確認されたことを受けて、政府は、南アフリカと周辺のエスワティニ、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、レソトの合わせて6か国を対象に水際対策を強化し、27日午前0時から、入国後10日間、国が指定する宿泊施設にとどめる「停留」の措置を始めました。
成田空港とこの6か国を結ぶ直行便は今のところ運航されていませんが、空港の検疫では、国際線を利用した入国者に対し、この2週間以内に6か国に滞在したことがないか聞き取りを行っていました。

出張先のスリランカから帰国した会社員の男性は「いつ出張先の国で変異株が流行するかわからないので怖いです。日本ではせっかくビジネス目的の入国制限が緩和されたばかりなのに出張もしにくくなります」と話していました。

また、国際線を利用する女性は「いま日本は新規の感染が落ち着いているが、世界では感染が拡大している国もあり、変異株が見つかったのは怖いです」と話していました。

自民 高市政調会長「アフリカの数か国限定ではだめ」

自民党の高市政務調査会長は、神戸市で講演し「すでに南アフリカ以外の国でも感染者が見つかっており、政府は相当な迅速性と決断を持って、水際対策を徹底的に強化すべきだ。水際対策の強化をアフリカの数か国に限定していてはだめだ。本来であれば入国を全部止めてしまうのが安心かもしれないが、ビジネス往来や留学生の問題などさまざまあるので、政府には、精いっぱい強化し、経由地のチェックをしっかりすることをやってもらいたい」と求めました。