米 年末商戦が本格スタート 供給網の混乱で品不足も課題に

アメリカでは感謝祭の休みが明けた26日、年末商戦が本格的にスタートし、経済活動の再開を反映してデパートやショッピングモールが多くの買い物客でにぎわいました。

アメリカでは、例年、感謝祭翌日の金曜日がどの店も黒字になるとしてブラックフライデーと呼ばれ、この時期に年末商戦が本格的にスタートします。

26日、ニューヨークの中心部にある老舗デパートでは、午前6時の開店前から客が列をつくり、開店と同時に店に入っていきました。

経済活動の再開を反映して1年前と比べてにぎわいが戻っていて、店を訪れた女性は「以前のように買い物ができるのでわくわくしています」と話していました。
また、東部ニュージャージー州のショッピングモールも買い物客で混雑し、多くの買い物袋を提げた人の姿がみられました。

全米小売業協会は、今月から来月にかけての年末商戦の売り上げは、去年の同じ時期に比べて8%から10%、増加すると予測しています。

一方、アメリカでは、新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあるほか、長引く物価上昇やサプライチェーン=供給網の混乱による品不足も課題になっています。

こうした課題を受けて今回の年末商戦では、セールを前倒しして早めの購入を呼びかけるといった取り組みもみられ、個人消費の動向にどう影響するかが注目されています。