南アフリカなど6か国対象 水際対策強化 新たな変異株確認で

南アフリカで新たな変異ウイルスが確認されたことを受けて、松野官房長官は、南アフリカやその周辺のボツワナなど合わせて6か国を対象に、27日午前0時から水際対策を強化することを発表しました。

“ワクチンの3回目の接種スケジュール 方針に変更なし”

松野官房長官は、臨時閣議のあとの記者会見で「新型コロナウイルスの新たな変異株の感染が南アフリカを中心に広がっているとみられ、感染性が増している可能性があるとの情報や、ワクチンの効果が不明であるとの情報があることなどを踏まえ、きょう当該変異株を『水際対策上特に対応すべき変異株』に指定することにした」と述べました。

そのうえで、
▼南アフリカと、
その周辺の、
▼エスワティニ、
▼ジンバブエ、
▼ナミビア、
▼ボツワナ、
▼レソトの、
合わせて6か国について、水際対策を強化し、27日午前0時から、入国後10日間、国が指定する宿泊施設にとどめる「停留」の措置をとることを発表しました。

また記者団が「ワクチンの3回目の接種スケジュールなどを見直す考えはあるか」と質問したのに対し、松野官房長官は「3回目の接種は2回接種の感染予防効果や重症化予防効果などの持続期間などを踏まえ、専門家の議論を経た上で行うことにした。3回目接種を円滑に実施できるよう自治体と緊密に連携して準備を進めている」と述べ、方針に変わりはないと説明しました。

さらに26日から、1日あたりの入国者数の上限を引き上げたことについて「入国者の総数については検疫体制の整備や防疫措置の実施状況などを踏まえて、当面1日あたり5000人程度を目安とすることにしている」と当面、維持する考えを示しました。

そして「危機管理の要諦は最悪の事態を想定することだ。新たな変異株の感染が拡大するなど状況が悪化する場合には、機動的に対処していくことにしており、今後の水際対策についても、迅速かつ適切に対応していく」と強調しました。