北九州 私立高校女子生徒の自殺 いじめが原因と認定 福岡地裁

4年前、北九州市の私立高校の女子生徒が自殺したことをめぐる裁判で、福岡地方裁判所は同級生によるいじめが原因だと認定しました。学校や福岡県は、いじめはあったものの自殺の直接の原因とは断定しておらず、裁判所が異なる判断を示した形です。

4年前、北九州市の私立高校の当時2年生だった女子生徒が同級生に「あたしになにかあって後悔してもしらない」というメッセージを残して自殺しました。

学校や県による調査は、女子生徒を外して終業式の写真を撮ったことなど、同級生4人から仲間はずれにされるいじめがあったと認定しましたが、自殺の直接の原因とまでは断定していませんでした。

この自殺をめぐって、女子生徒の両親が起こしていた裁判で福岡地方裁判所の立川毅裁判長は25日、「友人関係を含む学校生活に絶望感を募らせていた女子生徒が、人間関係から逃避し、みずからが受けたいじめに対する抗議などを示すメッセージを残して自殺を図ったと考えられる」などと述べて、いじめが自殺の原因だと認定しました。

そのうえで、学校で事件や事故が起きた場合に見舞い金を支給する独立行政法人日本スポーツ振興センターに対して、見舞い金2800万円を両親に支払うよう命じました。

女子生徒の父親「やっと娘に報告できる」

判決について亡くなった女子生徒の父親は、「学校の管理下で起きたいじめが原因で亡くなったと認めてもらい、やっと娘に報告ができる。これまでいじめが原因ではないとされ、もどかしい思いで裁判に踏み切りましたが、最後に残したLINEのメッセージは遺書だと思っていたので、それが認められて本当によかった」と話していました。

代理人の弁護士は、「亡くなったのは、弱かったからではないことが明らかにされ、女子生徒の名誉を回復できた。学校には判決を教訓として、どう変わっていくのか真剣に考えていただきたい」と話しました。

そのうえで、「仲間外れ」などの行為がいじめと認定されたと述べ、「現代型のいじめを司法が認めていく一つのスタートになり得る意義のある判決だ」と述べました。

日本スポーツ振興センター「判決内容を精査」

判決について、独立行政法人日本スポーツ振興センターは「判決の内容を精査して対応を考えたい」としています。