暖房器具 使用前には清掃を 一酸化炭素中毒など重大な事故に

ほこりが積もったままストーブなどの暖房器具を使うと、一酸化炭素中毒などの重大な事故につながるおそれがあるとして、NITE=製品評価技術基盤機構が、使用する前には、器具を清掃するよう注意を呼びかけています。

NITEによりますと、ストーブやファンヒーターによる火災などの事故は、昨年度までの5年間で652件起きていて、家屋が全焼するなどして合わせて77人が亡くなっています。

事故は毎年11月ごろから増え始め、1月に最も多くなるということでNITEは暖房器具を使う頻度が高まる時期を前に、事故の防止に役立ててもらおうと実験動画を公開しました。

動画では、石油ストーブの空気の吸い込み口にほこりがたまったままの状態で点火すると、必要な空気が供給されずストーブの燃焼筒が(ねんしょうづつ)十分に燃焼していないことがわかります。

この状態で使用し続けると、一酸化炭素中毒などの重大な事故につながるおそれがあるということで、使用前や定期的な清掃を呼びかけています。

また、前のシーズンから石油ストーブに残ったままの古い灯油についても、劣化して燃えにくくなり、一酸化炭素の排出が増えるおそれがあるとして、廃棄するよう呼びかけています。

処分について東京都石油業協同組合では灯油を購入した販売店やガソリンスタンドなどで処分が可能か、事前に問い合わせてほしいとしています。

電気ストーブや電気ファンヒーターの火災にも注意を

一方、NITEは電気ストーブや電気ファンヒーターの火災の事故についても、注意を呼びかけています。

NITEによりますと、電気ストーブや電気ファンヒーターの火災などの事故は昨年度までの5年間で345件発生し、このうち死亡事故は25件起きています。

この中では、特に可燃物との接触による発火事故が多く発生していて、NITEが公開している実験動画では、電気ストーブの真上に部屋干ししていた洗濯物がみるみる燃え上がる様子が映し出されています。

日本電機工業会によりますと、電気ストーブや電気ファンヒーターの国内出荷台数は、ことし1月から9月までの累計でおよそ31万3000台で、去年の同じ時期と比較すると158%増加しているということです。

NITEの担当者は、「テレワークの推奨などで在宅時間が増えたほか、原油高の影響も需要増加の要因の1つと推定される。電気製品はコードが断線すると火花が発生して火災に至ることもあるので、適切に扱ってほしい」と話しています。