パリ五輪 マラソン代表選考は東京大会に続き“MGC”出場条件は

3年後のパリオリンピックのマラソンの代表選考について、日本陸上競技連盟は東京大会で行った選考レース、MGC=マラソングランドチャンピオンシップを再来年の秋に実施することを決め、出場条件を発表しました。

東京オリンピックに向けたマラソンの代表選考では、日本陸連が選手強化と選考過程の透明化を図ろうと、“一発勝負”のレース、MGCをおととし初めて実施し、この夏の東京大会では男子の大迫傑選手が6位、女子の一山麻緒選手が8位に入賞しました。

日本陸連は2024年のパリ大会に向けてこの選考の仕組みを継続することになり、25日、再来年の秋に行われる選考レース、MGCの出場条件を発表しました。

MGCの出場条件は

対象となるのは、男子が来月行われる福岡国際マラソンなど「グレード1」と呼ばれる4つの大会で、日本選手で3位以内かつ2時間10分以内の記録を出した選手などです。

男子は大会で好タイムが相次いでいるため、東京大会の基準より1分短くなりました。

女子は来年1月に行われる大阪国際女子マラソンなど「グレード1」の3つの大会で日本選手で3位以内かつ2時間28分以内で走った選手などとなっています。

また日本陸連は、大会の記録と順位で得られるポイントの合計で競うマラソンのシリーズ「JMC」=ジャパンマラソンチャンピオンシップを新たに設けました。

このシリーズで8位以内に入った選手もMGCに出場できるなど、東京大会の選考ではなかった条件も加えられました。
日本陸連の高岡寿成中長距離・マラソンシニアディレクターは「東京大会で入賞まで行った日本のマラソンのレベルをさらに引き上げることが目標だ」と話しています。

新設されるJMCとは?

日本陸上競技連盟が新たに設けたマラソンの日本一を決めるシリーズ、JMC=ジャパンマラソンチャンピオンシップは、各大会での記録や順位をポイント化してランキングを作りシリーズごとに競うもので、チャンピオンには賞金600万円が出されます。

「シリーズ1」は、去年12月以降のレースを含む来年3月まで、「シリーズ2」はことし11月から再来年3月などとなっています。

決められたシリーズの期間内で、出場した大会のうち記録や順位のよかった3つの対象大会のポイントの合計で競います。

JMCでの成績はパリオリンピックの代表選考レース、MGC=マラソングランドチャンピオンシップの出場条件にも関わってくるほか、世界選手権やアジア大会の代表選考に直結します。

シリーズごとに賞金「夢のあるマラソン界に」

また、シリーズごとに賞金も設定され、男女ともチャンピオンは600万円、2位は300万円、3位は100万円となっています。
日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは「賞金の額はまだまだ少ないが、選手もやる気がでるし、これからマラソンをやっていこうという若い人たちにとっても夢のあるマラソン界になっていくのではないか」と話し、マラソン界のレベルアップに期待を示しています。

MGCに出場するための対象となる大会は?

MGCに出場するための対象となる大会は、現段階で以下のとおりです。

高いレベルの争いが期待される「グレード1」は、
▽男子が、福岡国際マラソン、別府大分毎日マラソン、大阪マラソンとびわ湖毎日マラソンの統合大会、それに東京マラソンの4つの大会で日本選手3位以内かつ2時間10分以内、または日本選手4位から6位かつ2時間9分以内。

▽女子が、大阪国際女子マラソンと名古屋ウィメンズマラソン、それに東京マラソンの3つの大会で日本選手3位以内かつ2時間28分以内、または日本選手4位から6位で2時間27分以内が条件です。

次いで「グレード2」は
▽男子が山口県で行われる防府読売マラソンのみで、優勝かつ2時間10分以内、または日本選手2位から6位で2時間9分以内。

▽女子が大阪マラソンとびわ湖毎日マラソンの統合大会のみで、優勝かつ2時間28分以内、または日本選手2位から6位で2時間27分以内が条件です。

今後、日本陸上競技連盟は「グレード3」の大会も指定する予定で、グレード1から3までの大会の中で
▽男子では2時間8分以内、
▽女子では2時間24分以内のタイムを1回でも出せばMGCに出場できるなど、さまざまな条件が設けられています。