イタリア ワクチン未接種者 来月からレストランなど利用禁止に

イタリア政府は新型コロナウイルスのワクチンを接種していない人について来月からレストランや映画館などの利用を禁止することを決め、接種を徹底することで感染を抑え込む構えを強めています。

イタリア政府は24日、新型コロナウイルスの新たな感染対策としてレストランや映画館などの利用者にワクチンの接種証明、または感染から回復したことの証明の提示を義務づけることを決めました。

ワクチンを接種していない人はこれまで検査による陰性証明があればこうした施設を利用できましたが、来月6日からは認められなくなります。

またすでに接種を義務づけている医療従事者や学校の教師に加え、警察官や兵士にも接種を義務づけるとしています。

さらに現在40歳以上となっているワクチンの追加接種の対象を来月からは18歳以上に広げ、医療従事者は追加接種を義務化するとしています。

イタリアはワクチンの接種を終えた人の割合が72%を超えヨーロッパでも接種が進んでいる国の1つですが、24日には一日の感染者数が1万2000人を超えるなど感染が徐々に広がっています。

ドラギ首相は「周辺国の感染状況は深刻でイタリアも悪化しており慎重でなければならない」と述べ、新たな対策に理解を求めました。