有害化学物質のPCB 深海の二枚貝から初検出 海洋研究開発機構

有害な化学物質であるPCB=ポリ塩化ビフェニルを、深海に生息する二枚貝から初めて検出したと海洋研究開発機構が公表し、今後、深海で詳しい調査をする必要があると指摘しています。

PCBは自然には存在せず、分解もされにくい化学物質で、かつて一部の工業製品に使われていましたが、生物に有害なことが分かり、今ではほとんどの国で生産や使用が禁止されています。

海洋研究開発機構の研究グループは、2年前に北太平洋の水深1300メートルの深海で、「シンカイヒバリガイ」の仲間の二枚貝を採取して分析したところ、1グラム当たりおよそ40ナノグラムというごく微量のPCBが検出されたということです。

深海でのPCBは、食物連鎖によって化学物質を濃縮しやすい魚ではこれまでに検出されたことがありますが、二枚貝からPCBが検出されたのは初めてだということで、深海でどの程度汚染があるのか、今後詳しい調査をする必要があると指摘しています。

海洋研究開発機構の生田哲朗研究員は「ごく微量なので人への安全上の問題はないが、深海でも検出されたことに驚いた。深海にある特殊な生態系などに影響していないか調べることが大切だ」と話しています。