オランダ コロナ拡大に伴う規制に市民反発 一部で暴動7人負傷

ヨーロッパで再び新型コロナウイルスの感染が拡大する中、オランダでは、政府が計画している新たな行動制限の措置に市民が反発して一部で暴動に発展し、複数のけが人が出ています。

オランダでは今月18日に1日当たりの新規感染者がこれまででもっとも多い2万3000人を超えるなど感染の再拡大が続いていて、政府は屋内施設の利用をワクチン接種を終えた人などに制限する、新たな計画を打ち出しています。

これに対してロッテルダムの中心部では19日、計画に反発する人たちが抗議デモを行い、一部で放火するなどの暴動に発展したことから、警官隊が出動する騒ぎになりました。

警官隊は、警告として発砲したほか放水車を使って排除に乗り出し、AFP通信によりますと警官を含む7人がけがをしたということです。

オランダ政府はすでに先週から、飲食店や生活必需品を販売する店を時短営業にする措置を始めているほか、ドイツやオーストリアでも経済活動を制限する措置がとられていて、ヨーロッパで感染が再び拡大する中、規制を強化する動きが広がっています。