学生の緊急給付金や大学ファンド 約1兆5000億円計上へ 文科省

今年度の補正予算案について、文部科学省は新型コロナウイルスの影響で厳しい状況にある学生のための緊急給付金の支給や、科学技術立国の実現に向けて大学ファンドを創設する費用など合わせて1兆5000億円程度を計上する方針を固めました。

政府は、新たな経済対策の裏付けとなる今年度の補正予算案を編成する方針で、この中で文部科学省は合わせて1兆5000億円程度を計上する方針を固めたことが明らかになりました。

具体的には、新型コロナウイルスの影響で厳しい状況にある学生などのために緊急給付金を支給する費用や、国産ワクチンの実現に向け、世界トップレベルの研究開発拠点を形成するための費用を盛り込むとしています。

また、岸田内閣が掲げる科学技術立国の実現に向けて、大学の研究力強化を図るため10兆円規模の大学ファンドを創設する費用や国際的な月探査計画「アルテミス計画」の推進など宇宙分野の研究開発費のほか、経済安全保障を強化するための重要技術の育成支援などの費用を計上するとしています。