過労死防止のシンポジウムで遺族が訴え “生身の体は壊れる”

過労死をなくすための対策を考えるシンポジウムが、さいたま市で開かれ、遺族が「若い人たちには、生身の体は壊れることを知ってもらい、睡眠時間を確保してほしい」と訴えました。

このシンポジウムは11月の「過労死防止月間」にあわせて厚生労働省が開いたもので、さいたま市大宮区の会場には、およそ100人が集まりました。

この中で、8年前に31歳で心不全で亡くなり、過労死と認定されたNHKの記者、佐戸未和さんの母親の恵美子さんが講演し「病気でも寿命でもなく、過労でかけがえのない娘を失いました。いまだに胸をえぐられる思いです」と心境を語りました。

さらに「亡くなってから勤務記録表を見て、どうしてこんなむちゃな長時間労働をさせたのか、体の震えが止まりませんでした。組織として労働時間を適正に把握する必要があったはずです」と述べました。

そのうえで「過労死は、働いていれば誰の身に起こってもおかしくない。若い人たちには、生身の体は壊れることを知ってもらい、睡眠時間を確保してほしい」と訴えました。

講演後、佐戸恵美子さんは「若い人には睡眠時間を確保してほしい。上司は自分の体も大切にしながら、部下の労働時間を把握して、目配りをしてほしい」と話していました。