プロ野球広島 鈴木誠也 大リーグ挑戦を表明 球団も意向尊重

プロ野球、広島の鈴木誠也選手が16日、球団と話し合い、ポスティングシステムを使って大リーグに挑戦する意向を表明しました。球団も本人の意向を尊重して大リーグ挑戦を認めるということです。

鈴木選手はこれまで大リーグへの挑戦について「タイミングがあれば挑戦したい」などと意欲を示していて、16日午後、広島市のマツダスタジアムにある球団事務所で球団幹部と話し合い、大リーグに挑戦する意向を伝えたということです。

プロ9年目、27歳の鈴木選手は、海外に移籍するためのFA=フリーエージェントの権利をまだ取得していないため、大リーグに移籍するには入札制度のポスティングシステムを使う必要があります。

球団は、鈴木選手の意向を尊重して、ポスティングシステムを利用した大リーグ挑戦を認めるということです。

このあと取材に応じた鈴木選手は、大リーグ挑戦を決めた理由について「自分の意思は固く、レベルアップをするためにメジャーへの挑戦があった。その段階に僕自身が来たと思い、球団に挑戦したいと伝えさせてもらった」と話しました。

16日の話し合いで球団からは「チームに貢献してもらった選手の夢はかなえてあげたい」と言われたということで、鈴木選手は「本当にありがたいです。ポスティング制度は球団が認めてくれないと挑戦できないので、いろんな人が協力してくれて挑戦できる。しっかり覚悟を持ってやっていきたい」と抱負を語りました。

日本代表としてWBCや東京五輪などで活躍

鈴木誠也選手は、東京都出身の27歳。
平成25年にドラフト2位で東京の二松学舎大付属高校から広島に入団しました。

1年目から1軍の試合に出場して経験を積み、4年目の平成28年に129試合に出場してヒット156本、ホームラン29本を打って、当時の緒方孝市監督から「神ってる」と評されるなど、才能を開花させました。

その後は、技術とパワーを兼ね備えたバッティングで主力としてチームを支え、おととしには初タイトルとなる首位打者と最高出塁率に輝きました。
その後、今シーズンまで6年連続で打率3割、25本以上のホームランをマークするなど、平成28年からのリーグ3連覇に大きく貢献しました。

さらに強肩の外野手としてベストナインに5年連続で選ばれたほか、ゴールデン・グラブ賞にも4回輝きました。

また、日本代表では4年前のWBC=ワールド・ベースボール・クラシック、おととしのプレミア12に中心選手として活躍したほか、ことしの東京オリンピックでは全試合に4番で出場し、初の金メダル獲得に貢献しました。

プロ9年目の今シーズンも打率3割1分7厘で首位打者、4割3分3厘で最高出塁率の、2冠に輝きました。

鈴木球団本部長「本当に痛いが 今がいちばんいいだろうと」

鈴木誠也選手が大リーグに挑戦する意向を表明したことについて、鈴木清明球団本部長は「ずっとチームの中心として3連覇に貢献したし、チームとしては本当に痛いが、タイミング的には今がいちばんいいだろうと考えた。準備はほとんどできているが、正式には来週あたりに申請することになる」と球団として認める考えを示しました。

そのうえで「鈴木誠也選手ならメジャーに行ってもできるんじゃないかなと思うし、ファンの人たちも挑戦してほしいという思いはあると感じてきたので、そういう機会が来た時には挑戦してほしいと思っていた」と話していました。