スポーツ用品メーカー 屋外スポーツ需要高まり 業績回復傾向

関西に本社があるスポーツ用品メーカー各社の決算が出そろい、屋外でのスポーツ需要の高まりなどを受けて業績の回復傾向が鮮明になっています。

このうち、大阪市に本社のある「ミズノ」は10日、9月までの半年間の決算を発表し、最終的な利益が前の年の同じ時期の1億円から42億円に増えました。
欧米を中心に、ゴルフクラブやランニングシューズの販売が好調だったということです。
ミズノの水野明人社長は記者会見で「感染の第6波が今後、来るかもしれず、ヨーロッパなどでの感染対策がどうなるかも不透明なので、保守的に状況を見ていきたい」と述べました。

また、大阪市に本社のある「デサント」も、ゴルフ用のウエアやシューズの販売が増えたことなどから、ことし9月までの半年間の決算で、最終的な損益が12億円の赤字から24億円の黒字に転じました。

このほか、神戸市に本社がある「アシックス」も、ランニングシューズなどの売れ行きが好調で、ことし9月までの9か月間の決算で、最終的な損益が34億円の赤字から190億円の黒字に転じました。

各社とも、コロナ禍で屋外でのスポーツ需要が高まっていることを反映して、業績の回復傾向が鮮明になっています。