ことし8月の生活保護申請 1万9000件余 4か月連続で前年上回る

新型コロナウイルスの影響が長期化する中、ことし8月の生活保護の申請件数は1万9000件余りと、去年8月より10%増えたことが、厚生労働省のまとめでわかりました。申請件数が前の年の同じ月を上回ったのは、4か月連続です。

厚生労働省によりますと、ことし8月に生活保護が申請された件数は、全国で1万9202件で、去年の8月と比べて1751件、率にして10%増えました。

生活保護の申請件数が前の年の同じ月を上回ったのは4か月連続です。

ことし8月に生活保護の受給を新たに始めたのは1万6139世帯で、前の年の同じ月より9.3%増えています。

生活保護を受給している世帯は、全国で164万648世帯と、前の年の同じ月と比べて5200世帯余り増加しています。

厚生労働省は「国の支援制度はあるものの、新型コロナウイルスの影響が長期化し、失業や収入の減少などで生活が苦しく追い詰められる人が増えている。緊急事態宣言の解除を受けて、経済活動が再開される動きが出ているが、生活に困窮する人の状況の改善にどこまでつながるのかは、不透明な部分があり動向を注視したい」としています。

厚生労働省はホームページで「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるので、ためらわずにご相談ください」とメッセージを発信しています。