原発事故で避難続く 福島 双葉町に繊維工場建設「復興の力に」

東京電力福島第一原子力発電所の事故によりすべての住民の避難が続く福島県双葉町で、新たに岐阜県の繊維会社が工場を建設することになり、1日、起工式が行われました。

福島県双葉町に工場を建設するのは、岐阜県に本社がある繊維会社「浅野撚糸」で、福島大学出身の浅野雅己社長が復興の力になりたいと進出を決めました。

1日は、中野地区に整備されている産業団地で起工式が行われ、伊澤史朗町長など関係者30人ほどが集まりました。

そして宮司が祝詞を上げたあと、関係者がくわ入れ式を行い、工事の安全を祈りました。

新たな工場では、高級ファッションブランドでも使われる吸水性や速乾性に優れた糸を作るほか、その糸を使ったタオルの製造販売などを予定していて、再来年4月の操業開始を目指しています。

また、従業員30人のうち20人ほどは地元、双葉町に住む人の雇用を見込んでいます。

浅野社長は「私たちの工場やタオルが、この地域を訪れる人が増える呼び水になればと思います」と話していました。

伊澤町長は「おもしろい企業が来たと関心を持ってもらえると確信しています。戻ってくる住民の働く場として、生活に大きく貢献すると期待しています」と話していました。