JR東日本 業績予想を下方修正 2年連続 最終赤字の見通しに

新型コロナウイルスの影響が長期化していることを受けて、JR東日本は、来年3月までの1年間の業績予想を下方修正し、黒字を確保できるとした最終的な損益が一転して1600億円の赤字になるという見通しを明らかにしました。

発表によりますと、JR東日本は、来年3月までの1年間のグループ全体の決算で、最終的な損益が1600億円の赤字になる見通しです。

これまでは、360億円の最終黒字を確保できるとしていましたが、新型コロナの影響が長期化し、鉄道やホテルなどの各事業で売り上げの回復が遅れていることを受けて、一転して業績予想を下方修正しました。

実際にJR東日本の1年間の決算が最終赤字になれば、昭和62年の旧国鉄の民営化後初めて最終赤字に陥った昨年度に続き、2年連続です。

また、会社があわせて発表した9月までの半年間の中間決算は、いずれもグループ全体で、
▽本業のもうけを示す営業損益が1158億円の赤字、
▽最終損益が1452億円の赤字でした。

JR東日本の伊藤敦子常務は記者会見で、「さらなるコストカットに取り組みたい。社員の賞与の削減などを行う可能性もある」と述べ、今後、冬のボーナスの支給額について、引き下げも含めた検討に入る考えを示しました。