中国主導のAIIB 気候変動対策で5兆円上回る投融資を表明

中国が主導するAIIB=アジアインフラ投資銀行は年次総会を開き、気候変動対策に関連して2030年までに日本円で合わせて5兆円を上回る規模の投融資を行うと表明し、国際金融機関としての存在感をアピールするねらいがあるとみられます。

AIIBは26日から3日間の日程で年次総会をオンライン形式で開いています。

26日の開会式で、金立群総裁は「気候変動対策で協調的な努力をしないとアジアは壊滅的な気候リスクにさらされる」と述べました。

そのうえで、気候変動対策に関連して2019年から2030年までの間に合わせて500億ドル、日本円で5兆7000億円規模の投融資を行うと表明しました。

AIIBとしては、国連の気候変動対策の会議「COP26」が今月末から開かれるのに先立って、気候変動対策に貢献する姿勢を打ち出すことで、国際金融機関としての存在感をアピールするねらいがあるとみられます。

2015年に設立されたAIIBは、今では加盟を承認した国と地域が100を上回っていますが、中国が影響力を拡大するために利用するという警戒感も根強くあり、投融資を実行するうえで運営の透明性の確保が問われることになります。