東京 大阪 時短要請解除 新橋の居酒屋は 北新地のバーは

東京都内の飲食店への時短要請が全面解除されたことを受け、都内の居酒屋では、およそ11か月ぶりに25日夜から通常の営業時間に戻りました。

また、大阪府でも、飲食店に対する営業時間の短縮要請が、25日、府内全域で解除され、深夜までの営業を再開した店には、早速、常連客などが訪れていました。

東京 新橋 深夜0時までの営業に戻した居酒屋は

このうち、都の認証を受けている東京・新橋の居酒屋では、これまで午後9時までとしていた営業時間を通常営業の深夜0時までに戻しました。

店では、都の呼びかけにあわせて5人以上の大人数の場合はワクチンの接種証明を提示するよう呼びかける貼り紙を貼るなどして訪れた客に感染防止のための協力を呼びかけていました。

店によりますと、コロナ前には従業員が16人いましたが、営業縮小に伴って従業員を減らさざるをえなくなり3週間前には2人にまで減っていました。

今回、時短要請の解除が決まったことから急きょ、従業員を募集しましたが間に合わず、当面の間、受け入れる客の数を制限したり、メニューを少なくしたりして対応する予定だということです。

店主の平山徳治さんは、「終電間際まで酒を飲む客を見込んで駅前で営業しているため、営業時間の短縮は死活問題だったので再開できてよかったです」と話していました。

その一方で、「生活様式が変わってしまい、これからの忘年会シーズンも今まで通りには戻らないのではないかと不安が大きいです。真面目に要請を守ってきた店が報われるような政策を考えてほしいです」と訴えていました。

大阪 北新地 午前3時までに延ばしたバーは

大阪府では、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いていることなどから、飲食店に対する営業時間の短縮要請が、25日、府内全域で解除されました。

これを受け大阪・北区の繁華街「北新地」のバーは、24日までは午後9時までとしていた営業時間を午前3時まで延ばしました。

店内では客席と客席の間にパーティションを置くなどの感染対策がとられていて、早速、常連客などが訪れていました。

バーを訪れた男性客は「久しぶりにこの店に来てお酒を飲めてうれしいです」と話していたほか、女性客は「お酒が好きなんですがなかなか外で飲めなかったのでこういう場所で飲むことができて最高です」と話していました。

このバーでは、感染拡大の影響で売り上げが一時10分の1にまで落ち込んだということです。

バーの店主の東司丘興一さんは「ここまで長かったです。通常営業に戻しますが、今後協力金は入らないですしお客さんが戻ってくるか不安です」と話していました。