体操 世界選手権 鉄棒 橋本大輝が銀メダル 内村航平は6位

北九州市で開かれた体操の世界選手権は男子種目別の決勝が行われ、橋本大輝選手が鉄棒で、米倉英信選手が跳馬でそれぞれ銀メダルを獲得しました。内村航平選手は鉄棒で6位でした。

北九州市で開かれた体操の世界選手権は、最終日の24日、男子3種目、女子2種目の種目別の決勝が行われました。

このうち鉄棒には、東京オリンピックのこの種目で金メダルを獲得した橋本選手と内村選手が出場しました。

橋本選手は、持ち前の美しい姿勢でG難度の「カッシーナ」など手放し技を次々と決めました。

橋本選手は、着地こそやや乱れたものの15.066をマークして銀メダルを獲得しました。

内村選手は、東京オリンピックと同じ演技の構成で臨み、冒頭のH難度、「ブレットシュナイダー」を決めました。

演技の途中、ややひじが曲がるなど姿勢が乱れる場面がありましたが、得意の着地をほぼ完璧に決めて14.600をマークし、6位でした。

また、跳馬に出場した米倉英信選手は、1回目の跳躍で自身の名がつく世界最高難度の大技、「ヨネクラ」を跳ぶなど2回の跳躍で14.866をマークし、銀メダルを獲得しました。

米倉選手がメダルを獲得するのは初めてです。

また平行棒には、橋本選手と萱和磨選手が出場し、橋本選手が4位、萱選手が6位でした。

橋本「着地の一歩の差で悔しい結果に」

種目別、鉄棒の決勝で銀メダルを獲得した橋本選手は、わずかな差で金メダルを逃したことについて、自身の最後の着地がやや乱れたことを踏まえ「今大会は着地の一歩の差で悔しい結果になってしまっている。集中してベストの演技ができたとは思うが、着地という基礎的な部分ができていなかったことが、悔しい部分だ」と振り返りました。

そして「今大会は観客が入り、夜遅くまで応援してくれたので、感謝しかない。鉄棒では、小さい頃からの憧れだった内村航平選手と貴重な時間が過ごせた。内村選手のような“王者の着地”がないと負けてしまう。着地だけではなくて他の種目の練習も含め僕にはやることが山積みなので、まずはしっかり休んで、整理してから練習に取り組んでいきたい」と話していました。

内村「着地は本当に会心の一撃だった」

内村選手は「もう、これ以上ない。本当にやりきったのが正直な気持ちだ。今の自分ができることはすべて出せた。皆さんは結果を期待してくれていたと思うが、こんなものだ。東京オリンピックが終わってからは気持ちを上げられず、いい練習を積めなかった。いい練習なくして世界一はなし。ただ、鉄棒の演技で落下はしていないし、着地は本当に会心の一撃だった。今でも衝撃や音を覚えていて、本当にあの感じは久しぶりだ。リオデジャネイロオリンピックの頃に近かった」と試合を振り返りました。

そして、自身の今後の競技生活については、「現役を続行するかしないか、僕は今決めることではないと思う。続けるにしてもやめるにしても僕の場合はそんなに簡単ではない。相当、考えて決めないといけない」と明言はしませんでした。

そのうえで「ただ、辞めるという選択肢はあまりない。ずっと続けてきたし、別に、これを区切りにやめることもする必要はないと思う。スポーツは結果がすべてだが、でもきょうは結果がすべてではなかった。スポーツは結果だけではないと知ることができたので、そこの追求はやってみたい。それ以外は今はなんとも言えない」と話しました。

そして東京オリンピックでは、落下して予選敗退したことについて触れ、「オリンピックの予選で落ちてよかった。あれがないときょうの着地につながらないと思う。きょう、メダルはとれなかったけど、観客をいちばん、味方につけた演技ができて、あの予選落ちがここにつながっていたのだと思った。きょうの着地ですべてを伝えられたと思う。オリンピックから練習で着地を止めたことがなかったが、それを今までやってきたかのように止められて、いろんな人に思いを伝えられたと思う」と話していました。