江戸初期 豊臣秀頼が奉納 青銅製の鏡が見つかる 北野天満宮

京都の北野天満宮で、本殿を造営した豊臣秀頼が奉納した青銅製の鏡が新たに見つかり、神社は本殿の装飾の歴史を知る貴重な発見だとしています。

京都市上京区の北野天満宮で見つかったのは、江戸時代初期の1607年に豊臣秀頼が奉納した青銅製の鏡です。

先月、境内にある倉の整理をしたところ、新たに見つかったということで、鏡は直径およそ24センチの円形で、背面には「秀頼公御再興」などと記されています。

鏡のふちには、「鈕(ちゅう)」と呼ばれるツメが6か所付けられていることや、包み紙に「御内陣天井鏡」と記されていることから、天井部分につるして装飾する「吊り鏡」とみられるということです。

「吊り鏡」は仏教的要素が影響した装飾品で、当時は神仏習合でご神体が安置されている本殿の内陣に仏像群が納められていて、その装飾のために使われていた可能性があるということです。

北野天満宮の東川楠彦権禰宜は、「当時の本殿が仏教的な要素を受けて装飾が施されていた可能性があることが分かってきた。本殿の装飾の歴史や変遷を知る上での重要な発見で、今後の研究が期待される」と話していました。