トルコ大統領 欧米など10か国の大使を国外退去処分と警告

トルコのエルドアン大統領は23日、欧米などの10か国の大使を国外退去処分にすると警告しました。

拘束中のトルコ人実業家の釈放を求めた各国の共同声明に猛反発した形で、G20サミット=主要20か国の首脳会議を前に、にわかに緊張が高まっています。

トルコのエルドアン大統領は23日の演説で、トルコに駐在するアメリカやフランスなど10か国の大使について「“ペルソナ・ノン・グラータ”=好ましからざる人物として宣言するよう外相に指示した。ここは名誉あるトルコだ。それがわからないというのなら出て行ってもらうまでだ」と述べ、国外退去処分にすると警告しました。

10か国の大使館は今月18日、クーデター未遂を支援したなどとして4年にわたって拘束されているトルコ人実業家オスマン・カワラ氏について共同で声明を発表し「裁判の遅れはトルコの司法制度における民主主義や法の支配の尊重に影を落とす」として釈放を求めていました。

トルコ外務省が大使たちを呼び出して抗議しましたが、これにとどまらずエルドアン大統領も共同声明に猛反発した形です。

今月30日と31日にイタリアのローマで開かれるG20サミットで、エルドアン大統領はアメリカのバイデン大統領と会談すると公言していただけに、その直前の混乱によってにわかに緊張が高まっています。