特産のカボスを餌に混ぜ養殖「かぼすブリ」旬入り宣言 大分

大分県特産のカボスを餌に混ぜて養殖したブランド魚「かぼすブリ」の本格的な出荷が始まり、22日朝、大分市の卸売市場で旬入りが宣言されました。

「かぼすブリ」は、大分県特産のカボスの皮を餌に混ぜて養殖したブランド魚で、秋の深まりとともに脂が乗って旬を迎えます。

大分市の公設地方卸売市場では22日朝、かぼすブリの本格的な出荷に合わせてセレモニーがあり、生産者や流通関係者など50人ほどが出席しました。
大分県漁業協同組合の中根隆文組合長が「味よし、香りよし、見た目よしのかぼすブリのおいしさが一層増してくる季節を迎えました」と述べ、旬入りを宣言しました。

このあと試食が行われ、流通関係者が「香りがよく、脂が乗っていておいしい」と話していました。

大分県によりますと、県内の養殖ブリの生産量は年間およそ1万7700トンと、全国2位を誇っています。

このうち11年前に出荷が始まった「かぼすブリ」が占める割合は数%と多くはないものの、年々増えていて、全国的にも認知度が高まっているということです。

「かぼすブリ」は競りを通さない相対取引で県内をはじめ主に関東や関西方面に出荷されます。

中根組合長は「新型コロナウイルスの流行も落ち着いてきたので、年末年始に向けてかぼすブリを味わってほしい」と話していました。