連合 来年の春闘“4%程度の賃上げ”要求へ

労働組合の中央組織「連合」は、来年の春闘で定期昇給と「ベースアップ」に相当する分として合わせて4%程度の賃上げを求める方針を明らかにしました。

これは「連合」の芳野会長が中央執行委員会のあとの記者会見で明らかにしました。

この中で、芳野会長は「新型コロナウイルスの影響で飲食業や宿泊業などでは業績が厳しく、雇用を守ったうえで賃上げなどを求めていくべきだ。働く人の待遇改善は企業の利益や発展にもつながると思うので労働組合としてきちんと要求し交渉することが重要だ」と述べました。

そのうえで、来年の春闘で年齢や勤務年数などに応じた定期昇給分を確保したうえで、基本給を引き上げる「ベースアップ」に相当する分として2%程度の賃上げを求める方針を明らかにしました。

定期昇給分を含めると合わせて4%程度の賃上げを求める方針です。

連合によりますと「ベースアップ」の要求は9年連続となります。

「連合」は、ことし12月の中央委員会で来年の春闘方針を正式に決定することにしています。

「連合」は、ことしの春闘で4%程度の賃上げを求める方針を掲げましたが、賃上げ率の平均は2年連続で2%を下回りました。