米FDA モデルナとJ&Jの新型コロナワクチン 追加の接種許可

アメリカFDA=食品医薬品局はモデルナと、ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンについて、効果を高めるための追加の接種を許可すると発表しました。また、最初に接種したワクチンとは異なる種類のワクチンを追加で接種することも新たに許可しました。

アメリカでは、製薬大手ファイザーのワクチンについて効果を高めるための追加の接種が許可され、9月から接種が始まっています。

FDAは20日、アメリカの製薬会社モデルナと、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンについても追加の接種を許可すると発表しました。

モデルナのワクチンの追加接種の対象となるのは、65歳以上の人や、18歳以上で重症化リスクの高い人、それに感染リスクの高い職場で働いている人などで、2回目の接種のあと6か月経ってから3回目の追加の接種が可能になるとしています。
一方、1回接種するタイプのジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンについては接種から2か月以上たった18歳以上の人すべてが2回目となる追加接種の対象となっています。

このほか、最初に接種したワクチンと、異なる種類のワクチンを追加で接種することも新たに許可しました。

これについてFDAでワクチンの審査の責任者を務めるピーター・マークス博士は「異なるワクチンを接種する臨床試験の結果を検討した結果、追加の接種による効果は、リスクを上回ると判断した」と許可の理由を説明しました。

FDAの許可を受けて、CDC=疾病対策センターは21日に開かれる外部の専門家の委員会の議論を経たうえで、追加接種を推奨するかどうか最終的に判断することになります。