トヨタ販売店社員自殺“上司のパワハラ原因” 労災認定 神奈川

トヨタ自動車の販売店で働いていた30代の男性がおととし自殺したことについて、上司のパワーハラスメントが原因だったとして労災と認定されたことがわかりました。

ほかの社員の前で頻繁に叱責されることも

遺族や代理人の弁護士によりますと、男性は現在の「神奈川トヨタ自動車」、当時の「トヨタカローラ横浜」の藤沢市にある店舗で正社員として働き、営業を担当していましたが、おととし5月に自殺しました。

男性は亡くなる3か月前にうつ病を発症していて、労働基準監督署が調べた結果、職場の上司から、ほかの社員の前で「ばかやろう」などと頻繁に叱責され、1時間以上にわたることがあったとわかりました。

このため、男性の自殺は上司のパワーハラスメントが原因だったとし、てことし6月に労災と認定されました。

弁護士によりますと、労働基準監督署の調査で男性の時間外労働が1か月100時間を超えたり、残業時間を実際より少なく申告したケースがあったこともわかったということです。

また遺族によりますと、男性は新車購入の仮契約のキャンセルが相次いだ時に、上司から「売ってくるまで帰ってくるな。弁償しろ」などと言われ、悩んでいたということです。

会見した男性の両親は「なぜ息子が死ななければならなかったのか、その理由をどうしても知りたかった。会社は息子に謝罪し、会社としての体質を変えてほしいし、日本のすべての企業に、もっと働きやすい環境を作ってもらいたい」と話していました。

「神奈川トヨタ自動車」は「ご冥福をお祈りするとともに、ご家族にはお詫びとお悔やみを申し上げます。今後は、このような痛ましい事案を起こさないよう、再発防止に努めます」とコメントしています。