“JICAの事業資金1900億円余使われず”財務省の審議会が指摘

予算の在り方などを提言する財務省の審議会で、JICA=国際協力機構の事業で、工事の遅れなどから1900億円余りの資金が使われずに残っていると指摘され、審議会は今後、所管する外務省に対し、資金の管理方法の見直しを求めることにしています。

20日の財政制度等審議会は国際協力などの事業に関する予算について議論し、財務省の担当者がJICAが行っている発展途上国などへの無償資金協力の事業に関する調査結果を報告しました。

この中では、JICAのもとに渡ったあと使われずに残っている資金が昨年度末の時点で310の事業で、合わせて1960億円に上ることを指摘しました。

JICAが行うこの分野の予算額の2年分以上の規模です。

現地の治安悪化による工事の遅れなどが年々累積したことが要因ですが、こうした状況について委員からは「一過性でなく構造的な問題だ」とか、「緊急で必要な別の予算に振り向けるべきだ」といった意見が出されました。

審議会は予算編成に向けてまとめる提言で、所管する外務省に対して資金管理の方法の見直しなどを求めていく方針です。

記者会見した財政制度等審議会の部会の土居丈朗部会長代理は「独立行政法人だからこそ、年度を超えて資金を留め置くことができるが、度がすぎているところもあり、見直すべきだ」と述べました。