健康保険組合 昨年度決算見込み 2952億円黒字 受診控え影響で

大企業の従業員らが加入する健康保険組合の昨年度=令和2年度の決算の見込みは、新型コロナウイルスの感染拡大による受診控えの影響で2900億円余りの黒字となりました。

健保連=健康保険組合連合会によりますと、昨年度の組合全体の収入は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により保険料収入が減ったことなどから8兆2956億円でした。

これに対する支出は、新型コロナウイルスの感染拡大による受診控えの影響で、保険給付費が前の年度に比べ5.1%減少したことなどから8兆4億円となり、2952億円の黒字でした。

黒字幅は前の年度より454億円拡大し、7年連続で黒字決算となる見込みです。

一方、今年度以降の見通しについて健保連は、新型コロナウイルスの影響は不透明なものの、高齢者の医療費の増加などに伴い支出が増えることなどから赤字を見込んでいるということです。