若い男性 ファイザーワクチン選択可で自治体が対応進める 東京

モデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、ごくまれに20代以下の男性で心臓の筋肉の炎症などが起きるおそれがあるとして、国がファイザーのワクチンも選択できるようにしたことを受けて、自治体の接種会場はどちらのワクチンも打てるよう対応を進めています。

モデルナのワクチンの接種後、心臓の筋肉や膜に炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」が疑われる事例が国内外でごくまれに報告され、厚生労働省は今月15日、10代と20代の男性はファイザーかモデルナか選択できるようにすることを決めました。

これを受け東京 足立区は、20代以下の男性がどちらのワクチンも打てるよう、モデルナを使用している集団接種会場に、18日からファイザーのワクチン接種を受けられる専用のブースを2か所設置しました。

20代以下の男性が会場を訪れると、区の担当者や医師がチラシを見せて心筋炎などのリスクを説明し、接種するワクチンを選べることを伝えました。

そして、ファイザーのワクチンを希望する人がいれば、一人一人専用のブースへと案内していました。

ファイザーのワクチンを接種した20代の男性は「ニュースを見て家族も心配していたが、予約を取り直すのは面倒なので会場に来た。ワクチンを選べると聞いてありがたかった」と話していました。

足立区の絵野沢秀雄 新型コロナウイルスワクチン接種担当部長は「国の決定を受けて、急きょ職員の体制を整えるなど対応した。区民の方に安心して接種を受けてもらいたい」と話していました。