“世界で飢餓の可能性”気候変動対策で緊急行動呼びかけ WFP

国連のWFP=世界食糧計画は、世界の平均気温が産業革命前に比べて2度上昇した場合、1億8000万人余りの人が新たに飢餓に陥るとして、国際社会に対し気候変動対策での緊急の行動を呼びかけました。

WFPは「世界食料デー」の10月16日に合わせ、気候変動の食料問題への影響に関して緊急の呼びかけを発表しました。

それによりますと、世界の幅広い地域が気候変動の影響による食料危機に直面していて、このうちアフリカの島国マダガスカルでは干ばつの影響で110万人近くが深刻な飢餓状態に陥っているということです。国の南部では6割以上の人が農業に従事していますが、干ばつのために生計が成り立たない状況だということです。

また紛争の影響を受けている国では「気候変動の影響も相まって社会のぜい弱性が悪化し、被害や破壊が拡大している」としています。

そして、世界の平均気温が産業革命前の水準から2度上昇した場合には、新たに1億8900万人が飢餓に陥ると試算しています。

WFPは「現在、紛争によって何百万人もの人々が飢餓に陥っているが、気候変動は将来、世界の飢餓の主な要因になる可能性がある」として、国際社会に対し緊急の行動を呼びかけました。