アメリカ小売業売上高2か月連続増 コロナ禍も個人消費に底堅さ

アメリカの先月の小売業の売上高は前の月より0.7%伸びて2か月連続で増加し、変異ウイルスの感染拡大のなかでも個人消費には底堅さがうかがえます。

アメリカ商務省が15日発表した先月の小売業の売上高は6254億ドル、日本円でおよそ71兆円と、前の月と比べて0.7%増加しました。

売上高の増加は2か月連続で、前の月からの減少を見込んでいた市場予想を上回りました。

内訳では「飲食・バー」や「服・アクセサリー」それに「スポーツ・趣味用品」など、幅広い分野で増加しています。

アメリカではデルタ株の感染拡大で、先月も1日の新規感染者が10万人を超える状況が続きましたが、経済活動を再び規制する動きは広がらず、個人消費には底堅さがうかがえます。

ただ、アメリカ経済はこうした需要の高まりに対して、物流や工場などの供給網=サプライチェーンの混乱が解消しないことによる品不足や物価上昇の長期化が課題となっていて、個人消費への影響も懸念されています。