日本に新規入国の外国人 ことし上半期 去年同期比98%減

新型コロナウイルスの水際対策として、原則すべての外国人の新規入国を停止する措置が続いていることから、ことし上半期に新たに日本に入国した外国人は5万5000人余りと、去年の同じ時期と比べて98%減少しました。

政府は水際対策として、ことし1月中旬以降、原則すべての外国人の新規入国を停止する措置を続けていて、6月までの上半期に新たに日本に入国した外国人は5万5104人と、去年の同じ時期と比べて339万人、率にして98%減少しました。

在留資格別では、技能実習が2万1886人と最も多く、次いで短期滞在が7589人、留学が7078人となっていて、このうちの多くが、入国停止の措置が拡大される前のことし1月に入国しています。

また、日本に不法に滞在している外国人は、ことし7月の時点で7万3327人と、1月の調査から9500人余り減少した一方で、この半年間に法務大臣の裁量で特別に在留を許可したケースは5609件と、例年の8倍近いペースで推移しています。

出入国在留管理庁は「不法滞在が減少した背景には、外国人の入国がほとんどないことに加えて、新型コロナなどの影響を考慮して在留を特別に認めているケースもある」としています。