自衛隊の大規模接種センター 体制縮小へ 予約枠大幅に余る

自衛隊が運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターについて岸防衛大臣は、予約枠が大幅に余る状態が続いていることを踏まえ、会場でワクチンの接種や運営に携わる自衛隊員を減らすなど実態に応じて体制を縮小していく考えを示しました。

自衛隊が運営する大規模接種センターは1日当たり東京会場で1万人、大阪会場の5000人の予約枠に対して、最近はそれぞれ1割から2割程度の予約にとどまっていて大幅に余る状態が続いています。

これについて岸防衛大臣は閣議のあとの記者会見で「最近では予約可能な枠に対して予約が非常に低いレベルとなっている」と述べました。

そして、医師や看護師の資格を持つ「医官」や「看護官」と呼ばれる自衛隊員を自衛隊病院に復帰させていることを明らかにしたうえで、今後の接種体制について「大規模接種センターでの接種の実施に支障のない形で体制の検討を進めたい」と述べ、実態に応じて体制を縮小していく考えを示しました。