インドネシア バリ島など 外国人観光客の受け入れ再開

インドネシア政府は、人気のリゾート地・バリ島などについて新型コロナウイルスのワクチン接種を終えていることなどを条件に一部の国からの外国人観光客の受け入れを再開すると発表しました。しかし直行便再開の見通しなどは示されておらず、観光業の回復につながるかは不透明です。

インドネシアは去年4月以来、観光目的の外国人の入国を認めていませんが、政府は14日からバリ島とリアウ諸島にかぎり外国人観光客の受け入れを再開すると発表しました。

理由については新型コロナウイルスの感染者数の減少を挙げていて、バリ島を含むバリ州ではことし8月のピーク時には1日当たりおよそ1900人だったのが13日現在、49人まで減っています。

入国が認められるのは日本や中国、フランスなど19か国からの観光客に限られ
▽2回のワクチン接種を終えていることや
▽入国後5日間は自己負担で隔離を行うことなどが
条件となっています。

バリ島への外国人観光客の受け入れはおよそ1年半ぶりで、現地の空港の国際線ターミナルではPCR検査の場所を新たに設けるなど準備を進めていました。
地元のタクシー運転手の男性は「早くバリの観光業が感染拡大前のように回復してほしい」と話していました。

ただ、日本を含む海外からバリ島への直行便再開の見通しなど本格的な受け入れに向けた具体策は示されておらず、感染の拡大で落ち込んだ観光業の回復につながるかは不透明です。