【詳報】衆議院解散 総選挙へ 一日の動き

岸田総理大臣は衆議院を解散しました。各党は、今月19日公示、31日投開票の衆議院選挙に向けて事実上の選挙戦に入ります。新型コロナウイルス対策や経済政策などが争点になる見通しで、各党は、事実上の選挙戦に入ります。

一日の動きを随時更新します。

岸田首相 今回の衆議院選挙は「未来選択選挙」(19時すぎ)

衆議院の解散を受けて、岸田総理大臣は14日夜、記者会見し今回の衆議院選挙は「未来選択選挙」だとして、「コロナ後の新しい未来を切りひらいていけるのは誰なのか選択いただきたい」と支持を呼びかけました。

また、衆議院選挙の勝敗ラインについて「従来から申し上げてきたが、与党で過半数を確保することが勝敗ラインだと考えている」と述べました。

政府 衆院選日程 今月19日公示 31日投開票で決定(17時すぎ)

政府は、午後5時すぎに臨時閣議を開き、衆議院選挙の日程を今月19日公示、31日投開票とすることを決めました。

衆議院選挙が行われるのは4年前の平成29年10月以来です。

また、今回の選挙は衆議院議員の任期満了日だった今月21日をこえて投票が行われ、任期満了後の投票は、戦後、初めてのことになります。

各党は、今月31日の投票に向けて、新型コロナウイルス対策や経済政策などをめぐって、事実上の選挙戦に入りました。

約30人の議員が今期かぎりでの引退を表明

今月31日に投開票が行われる衆議院選挙に立候補せず、これまでにおよそ30人が今期かぎりでの引退を表明しています。
このうち、▼自民党では、
◇昭和58年から12回連続で当選し、党の幹部や閣僚を務め、6年前の平成27年からは衆議院議長を務めた大島理森氏や、
◇衆議院議長や閣僚、党の幹事長などを歴任した伊吹文明氏、
◇運輸大臣や厚生労働大臣などを務めた川崎二郎氏らが引退を表明しました。
▼立憲民主党では、
◇旧社会党の書記長や農林水産大臣、衆議院副議長などを務めた赤松広隆氏、
◇国家戦略担当大臣などを務めた荒井聰氏ら、
▼公明党では、
◇党の代表などを務めた太田昭宏氏、
◇党の幹事長などを務めた井上義久氏らが引退します。
また、▼社民党の照屋寛徳氏も引退を表明しています。
〈自民 大島理森氏〉
衆議院青森2区選出で12回の当選を重ね、衆議院議長として歴代最長の在任期間を務めた大島理森氏は、国会内で記者会見し、解散詔書を読み上げた際の心境について「議長席から各議員の姿を見て、これでおしまいだと思い『ありがとうございます』と心の中で申し上げた。堂々たる健闘を願いたいという思いだった。読み上げて、議長席を降りた時に寂しさの一抹を感じた」と述べました。
そのうえで、今後の国会改革について「国権の最高機関たる国会が、国民からさらに期待と信頼を得られるよう努力してもらいたい。野党から、憲法の規定に基づく臨時国会の召集要求が出てきたが、現行憲法の中でどのような対応が望ましいのか国会改革の議論に加え、憲法論議も必要ではないか」と指摘しました。
〈自民 伊吹文明氏〉
衆議院京都1区選出で、12回の当選を重ねた、自民党の伊吹元衆議院議長は「長い間お世話になり、ありがとうございました。皆さんにはうるさかったかもしれないが、政界の身の振り方や集団の中の立ち居振る舞いをしっかり昔の派閥のように教えてくれるのはこの志帥会=二階派くらいではないか。しかし、選挙はそういうことをしっかりやっても当選できるわけではない。1人でも多くの人が当選し、選挙後もしっかり、派として一体的に行動してほしい」と述べました。
〈自民 川崎二郎氏〉
衆議院比例代表東海ブロック選出で、12回の当選を重ねた、自民党の川崎元厚生労働大臣は「大変お世話になった。同じ派閥に所属した加藤紘一・元幹事長と谷垣禎一・元総裁を総理大臣にできなかったことを、政治人生の中でいちばん悔やんでいる。どちらかが総理大臣になっていたら、もっといい日本になったと思う。衆議院選挙が終わると自民党内の雰囲気はかなり変わると思うが、それぞれ選挙戦を勝ち上がって、新しい自民党の中で頑張ってほしい」と述べました。
〈立民 赤松広隆氏〉
衆議院愛知5区選出で10回の当選を重ね、衆議院副議長や農林水産大臣などを務めた、立憲民主党の赤松広隆氏は記者会見で「国会議員になって32年がたった。2度の政権交代も体験し、大臣として、副議長として、存分に自分の信念に従って仕事をすることができた。心おきなくバッジを外すことができる」と述べました。
また、今後の国会のあり方について「議会制民主主義なので、最後は多数で決めるにしても、少数意見でもよい意見があれば法案の修正などにいかされていく国会であるべきだ。ぜひ次の時代に向かって、新たな国会のあり方、望まれるべき姿を実現してもらえるよう期待したい」と述べました。
〈立民 荒井聰氏〉
衆議院北海道3区選出で8回の当選を重ね、民主党政権で国家戦略担当大臣などを務めた立憲民主党の荒井聰氏は、NHKの取材に対し「自民党にかわり、安定して政権を担う政党をつくりたいという思いで28年前に政治家になった。なかなかそこに至らなかったという残念な思いはあるが、それを除けば自分がやるべきことはやりきった。あとは後輩たちに託したい。私は、14年に1回は政権交代が起きると言っておりそろそろその時期なので、準備をしてもらいたい」と述べました。
〈公明 太田昭宏氏〉
衆議院東京12区選出で、8回の当選を重ねた、公明党の太田・前代表は、党の両院議員総会で「多くの方に本当にお世話になり、きょうを迎えた。党として選挙に勝つことが大事であり、公明党の勝利を祈りつつ、私も戦いたい」とあいさつしました。
〈公明 井上義久氏〉
衆議院比例代表東北ブロック選出で、9回の当選を重ねた公明党の井上・元幹事長は、党の両院議員総会で「9年間、幹事長を務めた経験を通じて、政権を担うことは大変な覚悟や準備、経験が必要だということを痛感した。きたるべき選挙は政権を選ぶ選挙であり、今の野党に覚悟も準備も経験もなく、そんな政権を二度と作ってはならない。公明党は党員や支持者にとって希望であり続けることが宿命づけられた党で、ぜひ頑張ってもらいたい」と述べました。

れ新 山本代表「『ドケチ政策』の転換を」(15時ごろ)

れいわ新選組の山本代表は、記者団に対し「まさに『棄民解散』だ。先進国では積極財政で国民の生活を底上げしているが日本は180度違う。一刻を争う状況にある事業者などを大胆に下支えしない政府は民衆の敵だ。衆議院選挙では、一握りの人が儲かり、多くの人を貧乏にしてきた『ドケチ政策』からの転換を訴え、岸田氏が総理大臣でなくなる状況を勝ち取らなければならない」と述べました。

国民 玉木代表「『積極財政』訴え 1議席でも多く」(14時半)

国民民主党の玉木代表は、記者会見で「自民党の『自己都合解散』だ。 岸田総理大臣の『令和版所得倍増計画』は、しんきろうのように所信表明演説から消え、何を国民に問うのかさえ不明確なままだ。 われわれは『積極財政』への転換で給料の上がる経済の実現を訴え 堂々と政策論争をたたかわせながらアピールしていく。 1議席でも多く獲得できるよう戦い抜き、 与野党がきっ抗する状況をつくりたい」と述べました。

N党 立花党首「NHK問題訴え戦う」 (14時)

「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の立花党首は、記者会見で「NHK問題を他党が国会でほとんど取り上げなかったのはとても残念だ。各種の調査でも過半数の国民がNHKのスクランブル放送の実施を望んでおり、その声に応えるために選挙で戦う。党の実力では、1議席を獲得できれば十分だが6議席を目標としたい。政党要件の維持に必要な比例代表の得票率2%が勝敗ラインだ」と述べました。

維新 松井代表「分配の財源どうするかが争点の一つ」(13時半)

日本維新の会の松井代表は、記者団に対し、「自民党も立憲民主党も分配を強調するが、重要なのはその財源をどうするかで、そこが一つの争点になる。われわれは改革で成長を促し、その果実で分配する考えで、実際に大阪でやっている。ほかの党といちばん違うのは、持続可能な日本にするため、実際に明確な処方箋を持っていることだ」と述べました。

また、松井氏は、記者団が、衆議院選挙の結果によっては、自民党と連立政権を組む可能性があるか質問したのに対し「それはない。与党に入ったら議員定数の削減ができなくなる」と述べました。

自民 安倍元首相「立民 共産の一本化『談合協力』」(13時すぎ)

自民党の安倍元総理大臣は、国会内で記者団に対し「この解散は『コロナ脱却V字回復解散』だと思う。いかに新型コロナウイルスを脱却していくかの道筋を示し、どのように経済を再生していくかを訴えていく選挙だ」と述べました。
そのうえで、立憲民主党と共産党の候補者の一本化の動きについて「立憲民主党が、安全保障政策で全く違う考えの共産党と協力するのは、選挙のためだけの『談合協力』だ。もし政権を取れば、日米の信頼関係が根底から崩れ、そういう政権を許すわけにはいかない」と述べました。

首相就任から衆院解散までの期間 戦後最短

きょうの衆議院の解散は、岸田総理大臣が今月4日に就任してわずか10日後の解散となりました。

総理大臣就任から解散までの期間は戦後最短となりました。

これまで最も短かったのは、昭和30年に当時の鳩山一郎総理大臣が、就任から45日後に解散したときでしたが、これよりも35日短くなりました。
また、今回は、解散から投開票までの期間も17日と、こちらも戦後最短で、異例の短期決戦となります。

憲法54条では「解散の日から40日以内に衆議院選挙を行う」と規定されていることから、これまでは解散から30日程度で選挙が行われることが多くなっていました。

衆院議員の在任期間 戦後2番目の長さ

平成29年10月の衆議院選挙で当選し、今回の解散で失職した議員の在任期間は1454日で、三木内閣のもとで解散が行われず昭和51年に任期が満了した1461日に次いで、戦後2番目の長さとなりました。

解散時の衆議院勢力

解散時の衆議院の勢力は、定数465のうち、
▽自民党が276議席、
▽立憲民主党が110議席、
▽公明党が29議席、
▽共産党が12議席、
▽日本維新の会が10議席、
▽国民民主党が8議席、
▽れいわ新選組
▽社民党
▽「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」
▽希望の党がそれぞれ1議席、
▽無所属が12議席、
欠員が4議席となっています。

衆議院解散 総選挙へ(13時すぎ)

衆議院は、午後1時すぎに開かれた本会議で大島衆議院議長が解散詔書を読み上げ、解散されました。

各党は、今月19日公示、31日投開票の衆議院選挙に向けて事実上の選挙戦に入ります。

共産 志位委員長「候補者一本化 選挙区全部で勝利を」(12時半)

共産党の志位委員長は、党の議員団総会で「日本の政治を変えるには『自公政権』そのものを終わりにする政権交代が必要だ。立憲民主党と候補者の一本化について合意が確認されたことが重要だ。こうした選挙区では最大限の努力を行い、自民、公明、そしてその補完勢力を打ち破って、全部で勝利する構えで頑張り抜こう」と呼びかけました。

社民 福島党首「『生存のための政権交代』目指す」(12時ごろ)

社民党の福島党首は、記者団に対し「この解散は、何も変えようとしない岸田政権が、それを隠すための『ぼろ隠し解散』で、このままで新しい未来がひらけていくとは思えない。そして、この選挙は命と暮らしと人権を守る勢力と守らない勢力が激突する正念場だ。社民党は『生存のための政権交代』を目指して命を大事にする政治を強く訴え、全員当選を目指して頑張っていきたい」と述べました。

第205臨時国会 閉会へ手続き 参議院本会議(11時半)

第205臨時国会は、きょうが会期末で、午前11時半に開かれた参議院本会議で、閉会に向けた手続きがとられました。

公明 山口代表「『日本の再生』担うのは 自公政権」(11時15分)

公明党の山口代表は、党の参議院議員総会で「今回の選挙では、コロナ禍をいかに克服していくかと、打撃を受けた経済や社会をどう立て直していくか『日本の再生』が問われる。その役割を担うのは、政権運営への経験や実績にあふれた『自公政権』しかない。ほかにかわる選択肢がよく見えないことを有権者にしっかり訴えて、全力で戦い抜き、勝利を勝ち取りたい」と述べました。

立民 枝野代表「“まっとうな政治”へ 全力で戦う」(10時ごろ)

立憲民主党の枝野代表は、記者団に対し「説明と論戦から逃げる解散で大変残念だが、われわれは感染症対策、経済政策、そして不誠実な政治の3つを変えようと訴えていく。まっとうな政治に変えるため、政治そのものの表紙を変えなければならない。全力をかけて総選挙を戦っていきたい」と述べました。
また、共産党との選挙協力について「共産党が選挙直前に20を超える選挙区で候補者を取り下げて『一騎打ち構造』を強めてもらえたことについて、敬意と感謝を申し上げたい。野党各党、それぞれ事情や立場がある中で想定をかなり超える一本化を図ることができた」と述べました。

自民 甘利幹事長「自民か立民・共産か 最大の焦点」(9時半)

自民党の甘利幹事長は、国会内で、記者団に対し「立憲民主党は共産党と候補者の一本化をして戦う。衆議院選挙は政権選択選挙で、勝ったほうが総理大臣をとることになり、われわれの自由民主主義の思想のもとに運営される政権と、共産主義が初めて入ってくる政権のどちらを選ぶかが最大の焦点になる」と述べました。

自民 森山国対委員長「補正予算案考え 解散決断 適切」(9時半)

自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し「われわれの任期が切れる今月21日にできるだけ近いところで国民に信を問うことは憲政として大事だ。補正予算案の編成を考えると1日も早い解散が必要で、岸田総理大臣の決断は極めて適切だ。選挙後に補正予算案をできるだけ早く成立をさせて1日も早く執行することが大事で、野党の理解と協力を頂き、自民・公明両党がしっかり国会対応をして予算案や関連法案の成立を図ることに尽きる」と述べました。

政府 臨時閣議 衆議院解散を決定(9時)

政府は、午前9時すぎに開いた臨時閣議で、岸田総理大臣とすべての閣僚が、解散決定の閣議書に署名し、衆議院を解散することを決定しました。

衆議院は、午後1時に開かれる予定の本会議で、解散詔書が読み上げられて解散される運びで、各党は事実上の選挙戦に入ります。

岸田首相 「厳粛な気持ちで、きょうを迎えている」(7時半ごろ)

岸田総理大臣は、7時半ごろ、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「これから国民の皆さまの判断をいただかなければならない。大変、厳粛な気持ちできょうを迎えている。総理大臣に就任してから11日であり、新しい内閣が何をするのか説明してきたが、選挙を通じて、しっかりとわれわれが何をしようとしているのか、何を目指しているのか、訴えていきたい。詳しくはきょうの記者会見で申し上げたい」と述べました。