ワクチン接種者などの行動制限緩和へ ホテルなどで実証実験へ

新型コロナウイルスのワクチンを接種した人などを対象にした行動制限の緩和に向けて、観光庁は15日から全国100余りのホテルや旅館で実証実験を始めると発表しました。

政府は、新型コロナウイルスからの日常生活の回復に向けてワクチンを接種した人や検査で陰性が確認された人を対象に行動制限を緩和していく方針です。

観光庁は制限の緩和による観光分野での課題を探るため、15日から今月末まで全国108か所のホテルや旅館で実証実験を行うと発表しました。

実験では利用客がホテルなどにチェックインする際に、ワクチン接種の履歴や検査結果の確認を円滑に行えるかどうか検証するほか、利用客に対しては宿泊の2週間後に体調の変化などについてアンケート調査を行うなどして対策の効果を確かめることにしています。

観光庁は、旅行会社が実施するツアーでも実証実験を行っていて、こうした結果をもとに観光関連の感染対策のガイドラインを策定し、「Go Toトラベル」の再開に向けた検討にも生かしていきたい考えです。