「1年前に比べ支出減った」6月の調査より増加 日銀調査

日銀が、8月から9月にかけて行った個人の生活意識に関する調査で、支出が1年前に比べて減ったという人が増加したことが分かりました。

調査期間中は、変異ウイルスの感染拡大などもあり、外出など消費を伴う行動を控える動きが支出の抑制につながったと見られます。

日銀は、個人の生活意識などを探るため、全国の20歳以上の人を対象にアンケート調査を行っていて、今回は8月6日から9月1日までの、およそ1か月間で2200人余りから回答を得ました。

それによりますと、1年前に比べて支出が「減った」と回答した人は24.7%で、前回、ことし6月の調査よりも1.3ポイント増加しました。

これについて日銀は「今回の調査期間中は、変異ウイルスの感染拡大や緊急事態宣言もあって、外出など消費をともなう行動が減ったものみられる」としています。

一方、1年後の先行きについては、支出を増やすと回答した人は、前回の調査よりも1.2ポイント増加しました。

これについては、日銀では「来年までにはワクチン接種が進んだり、感染拡大が落ち着くという期待もあって、消費意欲が高まると考える人がいくぶん出てきているのではないか」としています。