イラン初代大統領 バニサドル氏死去

中東イランで、1979年のイスラム革命のあと初代の大統領を務め、その後失脚し、現在のイスラム体制を批判してきたアボルハサン・バニサドル氏が9日、滞在先のフランスで亡くなりました。88歳でした。

イランのメディアによりますと1933年にイラン西部のハマダンで生まれたアボルハサン・バニサドル氏はテヘラン大学で経済を学び、アメリカ寄りだった当時の王政に抗議する活動に参加して一時、投獄されます。

その後フランスに逃れましたが、1979年イスラム革命が起き、王政が打倒されると革命を率いたホメイニ師とともにイランに帰国し、よくとし、初代の大統領に選出されました。

しかし体制の実権を握ったイスラム聖職者らとの対立を深めて1981年に失脚し、フランスに亡命したあとは「政治と宗教の一致」を原則とする体制を批判する活動を続けてきました。

家族がインターネット上で発表した声明によりますと、バニサドル氏は長く闘病生活を続けていましたが9日、滞在先のパリの病院で亡くなったということです。

88歳でした。

声明ではバニサドル氏のこれまでの活動について「宗教の名のもとでの独裁と抑圧に対抗し自由を守ろうとした」と述べています。