ワクチン接種で行動制限緩和に向け旅行会社ツアーで実証実験へ

新型コロナウイルスのワクチンを接種した人などを対象にした行動制限の緩和に向けて、観光庁は10月から旅行会社が実施するツアーで実証実験を始めると発表しました。

政府は、新型コロナウイルスからの日常生活の回復に向け、ワクチンを接種した人や検査で陰性が確認された人を対象に行動制限を緩和していく方針です。

こうした中、観光庁は、制限の緩和による観光分野での課題を探るため10月8日以降に実証実験を始めると発表しました。

実証実験の対象となるのは11の旅行会社が実施する38件のツアーで、東京や名古屋、福岡などの都市部から北海道や沖縄をはじめとした各地の観光地に鉄道やバス、飛行機などを使って移動するものが含まれます。

実験では、出発時などにワクチン接種の履歴や検査の結果をどう確認するかや感染防止策の効果などを検証することにしていて、ツアーの事業者や参加者にアンケート調査も行うとしています。

観光庁では今後、実験に参加する旅行会社や宿泊施設をさらに追加することにしていて、実験の結果を観光関連の感染対策のガイドラインに反映していきたいとしています。