金子農相 コロナ禍で売り上げ減の外食産業など政府一体で対策

新たに就任した金子農林水産大臣は、コロナ禍で外食業界や農林水産業などでは売り上げが減少しているとして、政府が一体となって対策を実施していく考えを示しました。

金子大臣は閣議のあと、就任後、初めてとなる記者会見を開きました。

この中で金子大臣は、「コロナの感染拡大で外食産業などでは売り上げが減少し、農林水産業者にも外食向け、贈答、観光向けの需要減少の影響が出ている」と指摘したうえで、「政府一体となって、対策を実施していく」と述べました。

また、岸田総理大臣からコロナ禍の外食需要の減少などでコメが余り、値下がりによる生産者の収入の減少が懸念されているとして、対策に取り組むよう指示があったことを明らかにし、「党の意見や生産者の意見も聞きながら、できるだけ速やかに対応策を考えていきたい」と述べました。

一方、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、今も14の国と地域が日本の食品の輸入規制を続けていることについて、金子大臣は、規制の撤廃に向けて積極的に働きかける考えを示した上で、「輸出は発展の鍵となることから、2030年に輸出額を年間5兆円とする目標の達成に必要な対策を着実に進めていく」と述べました。