山口環境相 脱炭素“再生可能エネルギー最大限導入 具体化へ”

新たに就任した山口環境大臣が初めての記者会見に臨み、「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けて、「再生可能エネルギーを最大限導入し、産業界の意見も聴きながら具体化していきたい」と述べました。

山口環境大臣は5日午前、東京 霞が関の環境省に初めて登庁し、幹部職員に訓示を行いました。

そして、就任後初めての記者会見に臨み、菅内閣で表明された「2050年カーボンニュートラル」や2030年に向けた温室効果ガスの排出量を2013年度と比べて46%削減する目標について、「行政にとっていちばん大事なことは継続であり、政府や与党でしっかり議論されてきたことなので、小泉前大臣の路線は継承したい」と述べました。

そのうえで「エネルギーは原子力を長期的にはできるだけ低減させつつ、再生可能エネルギーの最大限の導入を踏まえながら考えていく。環境なくして経済なしで、両立させていくことが健全な資本主義の在り方だと思うので、産業界の意見もしっかり聴きながら、イノベーションも活用して目標を具体化できるよう頑張っていきたい」と述べました。

また、原発事故のあと除染で出た土を福島県外で最終処分する方針については、「責任や約束を大事にしなければいけないが、まだまだ課題が残っている。できるだけ早く福島に伺って自分にできることに精いっぱい取り組み、着実に前進させていきたい」と述べました。

小泉前大臣から引き継ぎ「しっかり受け継ぐ」

環境省では新たに就任した山口大臣への引き継ぎが行われ、小泉前大臣は「外務省出身の山口大臣に国際的にすごく重要な気候変動などの環境問題を引っ張っていただけることを心強く思っています」と述べました。

これに対して山口大臣は「しっかり受け継がせていただきます」と応えました。

このあと新旧の大臣が幹部職員の前であいさつし、小泉前大臣は菅内閣で表明された「2050年カーボンニュートラル」の政策や石炭火力発電に対する政策の見直しについて振り返りました。

そのうえで「この2年間で大きく前進させることができた。開かないと思ったドアが開いた。越えられないと思った壁を越えられた。職員の皆さんには心から感謝したい」と述べました。

小泉前大臣はこれまで2050年までの脱炭素社会の実現という目標を盛り込んだ法改正やプラスチックごみの削減などを目指す法律の成立などに取り組んできましたが、山口大臣のもとでその具体的な施策の実行が問われることになります。