8月の住宅着工戸数 6か月連続で増加 室内広い住宅の需要高まる

8月に全国で着工された住宅の戸数は、去年の同じ月を7%余り上回り、6か月連続で増加しました。

在宅の時間が長くなり、注文住宅など、室内が広い住宅への需要が高まっていることが背景にあります。

国土交通省によりますと、8月に全国で着工された住宅の戸数は7万4303戸と、去年の同じ月を7.5%上回り、6か月連続で増加しました。

これは、感染拡大の影響で去年の同じ月の着工の戸数が大きく落ち込んだことへの反動が出ていることや、テレワークなどで在宅の時間が長くなり、注文住宅など室内が広い住宅の需要が高まっていることが背景にあります。

内訳をみますと、
注文住宅を示す「持ち家」は、去年の同じ月より14.5%増えて2万5100戸
マンションや建て売りなどの「分譲住宅」は、5.3%増えて1万9936戸で、このうち、「一戸建て住宅」は、24.6%増加し、1万1783戸でした。
賃貸アパートなどの「貸家」も3.8%増えて2万8733戸と、いずれも去年の同じ月を上回りました。

国土交通省では「販売が好調なので、事業者は土地の仕入れを増やしていて、着工戸数は去年より持ち直してきている。しかし、感染拡大前の水準には戻っておらず、今後も感染状況の影響などを注視したい」と話しています。