自民党総裁選 海外の反応は

自民党総裁選について、海外の反応です。

海外メディア 相次いで速報で伝える

自民党の新しい総裁に岸田氏が選ばれたことについて、海外のメディアも相次いで速報で伝えました。

アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版は「岸田氏は前任者たちと同様、強固な日米同盟を支持し、中国の軍事的拡大に懸念を示している」としたうえで「戦後日本によくいた控えめなタイプの指導者で、テレビでのカリスマ性や刺激的な政策ではなく、党内の長老たちからの支持を集めて頂点に上りつめた」と伝えました。

イギリスの公共放送BBCは、岸田氏の最初の使命は自民党を次の総選挙で勝利に導くことだとしたうえで「パンデミック後の景気回復や北朝鮮の脅威への対応など、さまざまな難しい課題に直面している」と指摘しています。

フランスのAFP通信は、岸田氏について「信頼できると広く認識されているが、カリスマ性に欠けると言われることもあるほど地味な人物だ」と紹介しています。

中国共産党系メディアの「環球時報」の電子版は、複数の専門家の見方として「新たな内閣の外交政策は本質的に変わることはないだろうが、米中の駆け引きが続く中、日本は中国との関係を改善させ『安定した道』を模索すべきだ」とか「岸田氏は選挙期間中、中国を威圧するような発言を頻繁にしていたが、もともとはハト派だ。こうした発言は選挙戦略で、就任後は極端な路線をとるとは限らない」などと伝えています。

韓国の通信社・連合ニュースは、岸田氏が慰安婦問題をめぐる2015年の日韓合意のときに外務大臣を務めていたことから「『慰安婦合意』の岸田氏」が選出されたと速報で伝えました。

そして「韓国との安保協力などの重要性を強調してきた人物でもあり、日韓の懸案解決のために対話に積極的に乗り出すか注目される」と伝えた一方で「新型コロナウイルス対策や次の総選挙などを通じた政権の安定が優先課題になる状況で、両国関係に直ちに大きな変化を期待するのは容易ではない」という見方も伝えました。

中国外務省 報道官「両国関係 正しい方向に発展を」

中国外務省の華春瑩報道官は29日の記者会見で「中国は、日本の新しい政権を担う人たちとともに、両国間の4つの政治文書の原則と精神を守って、さまざまな分野における協力を深め、両国関係を正しい方向に発展させていきたい」と述べ、1972年の国交正常化以降、両国間で取りまとめた合意文書に基づいて、日本との関係を安定的に発展させたいという考えを示しました。

韓国外務省「未来志向的関係の発展のため 引き続き協力」

韓国外務省は「新たに発足することになる日本の内閣と、両国間の未来志向的関係の発展のために引き続き協力していく」というコメントを出しました。

台湾 外交部「実のある協力関係 引き続き推進を期待」

台湾の外交部は「心からお祝いする。自民党が岸田総裁の指導のもと、台湾と日本の全面的で友好的な実のある協力関係を引き続き推進するよう期待する」というコメントを発表しました。

また、台湾の与党・民進党は、蔡英文総統が党のトップの名義で岸田氏の当選に祝意を表したことを明らかにしました。