学食にライブカメラ 混雑状況を確認 “安心して食事を” 京都

大学の後期授業の開始にあわせて京都市の大学は、食堂などの飲食スペースにライブカメラを設置して混雑状況をリアルタイムで確認できるようにし、学生たちに密の状態を避けてほしいと呼びかけています。

京都府内の多くの大学では、9月下旬から10月上旬にかけて後期の授業が始まり、京都市北区の京都産業大学では27日から授業が始まりました。

大学は感染拡大防止のため、オンラインと対面での授業を併用していますが、飲食の場でも密を避けてもらおうと、学内10か所の食堂や喫茶スペースに、新たにライブカメラを設置し、混雑状況をリアルタイムで確認できるようにしました。

ランチタイムの時間帯の午前11時半から午後2時まで、個人が特定できないよう加工したうえで、ライブ映像をホームページで公開し、学生たちはパソコンやスマホで様子を確認できるようになりました。

また、28日は職員たちが「黙食」と大きく書かれたプラカードを掲げながら食堂を巡回し、会話をしながらの食事を控えるよう呼びかけていました。

2年生の女子学生は「混んでいるときには、コロナに感染しないか心配することもありました。手軽に見ることができて混雑がわかるのは便利だと思います」と話していました。

京都産業大学学生部の杉森紀之課長は「緊急事態宣言の解除にかかわらず、感染リスクはある状況なので、学生が安心、安全に食事できるよう取り組みを強化したい」と話していました。