WHOの研修施設がフランスに 医療技術や感染症対策の向上目指す

新型コロナウイルスなどの感染症や医療技術の情報を速やかに共有し世界各地での対策や治療に役立てようと、WHO=世界保健機関の研修施設がフランスに設けられることになりました。

「WHOアカデミー」と名付けられたこの研修施設は、3年後の2024年フランス東部のリヨンに開設される予定で、27日に現地で開かれた起工式では、WHOのテドロス事務局長が「WHOアカデミーは未来のため、そして、すべての世界のための学校だ」と述べました。

WHOアカデミーでは、医療従事者や公的な機関の職員など公衆衛生に関わる幅広い職種を対象に人工知能などを駆使したオンラインでのトレーニングが行われるほか、施設がオープンした後は、感染症や大規模な災害の発生を想定した訓練も行われるということです。

WHOは、日々進歩する医療技術を現場で実践するまでには10年以上かかるケースが多いことに加え、新型コロナの世界的な流行によって医療現場での感染対策などの情報を世界で速やかに共有することが課題として浮かび上がったとしています。

起工式に出席したフランスのマクロン大統領は「この分野での研修のニーズは非常に高い」と述べ、アフリカなど発展途上国の医療技術や感染症対策の向上に期待を示しました。