宣言解除 政府方針固まればあす国会報告 菅首相も出席

今週30日が期限となる緊急事態宣言をめぐり、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、政府の方針が固まれば、28日、国会で報告を受けるとともに、菅総理大臣も出席して与野党の質疑を行うことで合意しました。

東京や大阪など19の都道府県に出されている緊急事態宣言について、政府は、いずれの地域でも、新規感染者数が減少し、医療への負荷も軽減されているとして、今週30日の期限をもって解除する方向で検討しています。

こうした中、自民党の森山国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長が27日午後会談し、政府の方針が固まれば、28日の午後1時から衆議院、午後2時から参議院の議院運営委員会で、それぞれ、政府側から報告を受けることで合意しました。

また、森山氏は、野党側が求めていた菅総理大臣の出席に応じる考えを伝え、28日の衆参両院の委員会では、菅総理大臣と西村経済再生担当大臣が出席して、与野党の質疑が行われることになりました。

緊急事態宣言について、菅総理大臣が議院運営委員会に出席するのは3回目です。

自民 森山国対委員長「総理も1つのけじめで出席意向」

自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し「緊急事態宣言について、大きな節目を迎えることになるので、菅総理大臣に出席をいただくのがいいという判断だ。菅総理大臣も『1つのけじめであるので出席したい』という気持ちだ」と述べました。

立民 安住国対委員長「反省なきままでは失敗繰り返すだけ」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に「菅総理大臣はこの1年、国会に来て説明する姿勢に欠け、感染が収束に近づいてから出席する形になったのは残念だ。政治家が去る時に成し遂げたことを言いたがるのはしかたないが、国家にとって大事なのは何に失敗したかを教訓として残すことだ。反省なきまま引き継いでも同じ失敗を繰り返すだけで、しっかり質疑でただしていく」と述べました。