自民党総裁選 あさって投開票 4人の候補 最終盤の働きかけ

自民党総裁選挙は、29日に投開票が迫り、4人の候補者による最終盤の働きかけが続いています。

河野氏「国民の広い支持を頂き 勝ち抜く戦略」

自民党の河野規制改革担当大臣は27日午前、東京・新宿区の都営アパートを小泉環境大臣とともに訪れ、移動販売を手がけている会社が、高齢の住民らに食料品などを販売している様子を視察しました。

この中で、買い物客の90代の女性は「体力が衰え、近くのスーパーに買い物に行くのも難しいので、助かっています」と話していました。

このあと、河野氏は記者団に対し「東京にも高齢化の波が押し寄せている。行政をデジタル化して、買い物に行けない人がどこにいるのか可視化すれば、いろんなサービスを提供できる。誰ひとり取り残さない、豊かな暮らしができる社会を作りたい」と述べました。

また、最終盤に入っている総裁選挙については「国民の広い支持を頂き、それをもとに勝ち抜くという戦略に変わりはない」と述べました。

岸田氏「少しずつ訴え届いている 最後まで戦い抜きたい」

自民党の岸田前政務調査会長は、27日朝、国会近くの日枝神社に参拝し、総裁選挙での勝利を祈願しました。

岸田氏は、記者団に対し「少しずつ自分の訴えが届いていると感じている。最後の最後まで結果が分からない選挙だ。緊張感を持って、最後まで戦い抜きたい」と述べました。

岸田氏はこのあと、議員会館の事務所に入り、岸田派の議員と打ち合わせを行ったほか、党所属の国会議員に直接、電話して、支持を呼びかけました。

高市氏「思いがけない人から応援 勝ちにいく」

自民党の高市前総務大臣は、27日午後、国会内で、中国の新疆ウイグル自治区やチベットなどでの人権問題に取り組む4つの団体の関係者と面会し、意見を交わしました。

この中で、高市氏は「中国の非道な法律の制定や運用、人権侵害に対して、しっかり戦っていく」と述べた上で、自らが総理大臣に就任した際には、人権と経済安全保障問題を担当する総理大臣補佐官を設けたいという考えを示しました。

このあと高市氏は記者団に対し、総裁選挙が最終盤を迎えていることについて「手応えはとても良くなってきている。思いがけない人から応援のエールもたくさんあり、勝ちにいく。最後の時間まで使い切って必死に戦っていく」と述べました。

野田氏「票の上積み図り ゴールを目指したい」

自民党の野田幹事長代行は、27日午後、東京都内にある、JA全中=全国農業協同組合中央会や全日本不動産協会などを訪れて幹部と面会し、自らが訴えている少子化対策や地方創生などの政策に理解を求めました。

このあと、野田氏は記者団に対し「地域のJAや郵便局、それに不動産関係をはじめとしたなりわいをしっかり強くしていくことや、子どもを大切にする政策を持っていることを受け止めてもらったと思う」と述べました。

また、最終盤の選挙戦の取り組みについては「党員票は、はがきによる返送が終わるので、これからは投票先を迷っている国会議員などを探しだし、票の上積みを図り、ゴールを目指したい」と述べました。

竹下派会合 “岸田氏支持多い” ほかの候補支持も容認

自民党竹下派は、27日夕方、党本部で会合を開き、所属議員およそ40人が出席しました。

この中で、会長代行の茂木外務大臣は「所属議員からこれまでに意見を聴いた結果、全体としては、政権の安定や幅広い意見の吸収といったことを考えて、岸田氏を支持したいという声が現状では多かった」と述べる一方、ほかの候補者を支持することも容認する考えを示しました。

その上で、茂木氏は「1回の投票で決まる可能性は極めて低く、決選投票では、できる限りまとまって対応する形をとっていきたい」と述べました。

このあと茂木氏は記者団に対し「誰が決選投票に残るか見極めなければいけないが、岸田氏を支持する声が強い中で、仮に岸田氏が残れば、違う候補者に全員が投票するのは無理だ」と述べました。

岸田氏陣営が会議 “決選投票 3位候補は2位の支援が重要”

自民党の岸田前政務調査会長の陣営は、27日夜、国会内で選挙対策本部の会議を開きました。

岸田氏は党所属国会議員への支持の働きかけを行っているため欠席し、選挙対策本部長を務める谷垣グループの遠藤・元オリンピック・パラリンピック担当大臣ら、およそ60人が出席しました。

この中では、最終盤の情勢について意見が交わされましたが、上位2人による決選投票にもつれ込むのが確実な情勢となっていることを踏まえ、細田派の幹部から、1回目の投票で3位となった候補者は、2位の候補者を決選投票で支援することが重要だという発言があったということです。